めぐみ保育園でのモンテッソーリ教育
私たちのめぐみ保育園ではおおきなくくりとしてキリスト教保育をモットーとしていますがその中でも子供たちの尊厳に基づいた保育がどう行えるか試行錯誤しています。その中の一つにモンテッソーリ教育があります。
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育とは子ども自身が自分を育てる「自己教育力」を重視した自立した子供を育てる教育法です…なんて書くと小難しく感じるかもしれませんが簡単に言うと「やりたいことをやらってもらう」ことだといえるかもしれません。
「やりたいことをやってもらう」だけだと語弊があるかもしれません。詳しい内容をお知りになりたい方は是非「モンテッソーリ教育」と検索いただければ情報はたくさん出てきます。また関連書籍もたくさん出ています。
やりたいことをやってもらう?
いやいや「やりたい放題じゃ何も学べないしそれじゃあ周りの大人たちがとにかく大変だよー」という意見が聞こえてきます。もちろんその通りで具体的な方法を一つ上げるとすると
小さな穴や隙間に物を落とす(子どものアクション)→物を穴や隙間に入れたがってる?(敏感期を読み取り)→コイン落としはどうだろう?(環境を整える)そして観察を続ける→…
保育者は安全面、健康面などの配慮はもちろん子どもたちの言動に注目、観察し今何をやりたがっているかを見出しその環境を整えていく事に徹します。(ここら辺は「モンテッソーリ教育」として確立しているので調べると年齢早見表などもありますが今どの段階にいるかを見るのに使うくらいで個々によって過程が違ってきます。)
めぐみ保育園では
めぐみ保育園では大きな行事は年一のクリスマス会くらいで壁面も制作もできるだけ減らしました。それは保育士の仕事を減らす為だけではなく子どもの成長に合わせた観察と思考に振ってもらう為なのです。子どもの事を第一に考えると保育者が健全であることは必須でなるべく子どもと向き合える保育環境を作ろうと考えています。
実際どうなの?
とはいえ最初は子どもたち一人一人と向き合うということは一斉保育であった大きな行事をこなしたり、壁面を作ったりするのとはまた違う大変さがあります。もしかしたら主体の軸が子どもに振られている分振り回されている気分になるかもしれません。
「最初は」と書いたのはそれが日常のルーティーンに組み込まれて環境が整ってくるといわゆる「自己教育力」がものを言い自分で選び、実行し、成長(発達)するサイクルが生まれるはずです。
まだまだ試行錯誤
はずです(笑)実際は今まであるモンテッソーリ教具見極めが難しく正直今この敏感期なのねーとすごくはまる子もいれば見極めが難しくしっくりこない子もいます。まぁこれは決して子どもせいではなく環境設定の難しさを物語っていて保育士も試行錯誤している途中なのです。
ゆるふわモンテッソーリ
子どもが初めてこれやりたいなーという気持ちいわゆる敏感期を感じ取ることは活動している間いつでも見て取られます。それを見逃さず決まりきった教具などにこだわらず生活の中で遊びの中でその環境が作り出せたら最高です。
欲求が満たされる事で心も安定し欲求に見合った環境が整えられる事で発達も促されます。小規模と言う家庭的な保育園という利点を生かしスタイルにとらわれない保育ができたらなと常日頃考えています。ここを卒園しても生きる保育を目指して。
マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育 [ 田中 昌子 ]
↑モンテッソーリって何?を漫画でわかりやすく描いた本。是非読んでみてください。
めぐみ保育園 主任保育士 粕谷誠二
※こちらの記事は「めぐみ保育園note」より転載しました。
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